トップページ>勉強会レポート>栗山和弥「最先端のデジタル・フォトレタッチ」-2007年4月勉強会レポート-
勉強会レポート
栗山和弥氏|最先端のデジタル・フォトレタッチ-2007年4月中部電塾勉強会-
今月の勉強会は最近話題の「フォト・レタッチャー」という職業に注目し、今日本で最も最先端で活躍する「栗山和弥」氏にお越しいただきお話を伺いました。
午前の部/初心者向け講座〜新・優しい電塾〜
文:渡邊和仁(中部電塾運営員)|写真:小倉明子(スタジオバク)
今月も午前中は毎月恒例の初心者向け講座を開催しました。午後からは栗山氏の登場という事もあって、非常に多くの参加者でにぎわっていました。今月は運営委員の太田原さんがお休みでしたので「撮影」と「画像処理」の2部門に分かれての開催です。「撮影」部門については別途レポートがあろうかと思いますが、私はいつも通り「画像処理」を担当させていただきましたのでご報告します。
今月の「画像処理」部門では、「Photoshop」の各色補正について説明をさせていただきました。「Photoshop」の色補正には「トーンカーブ」を筆頭に、「レベル補正」「色相・彩度」「カラーバランス」「チャンネルミキサー」など、様々な機能があります。プロフェッショナルユーザーはほとんどの作業を「トーンカーブ」でこなしてしまいますが、その他の機能にもそれぞれの特徴があり、使い方によっては非常に便利に利用出来ますので、知っておくと便利です。
初心者には「トーンカーブ」や「レベル補正」などは理解するだけでも難しく、色補正に関して抵抗を持ってしまうかもしれません。しかし、今時のデジタルカメラのデータは、ほんの少し色調補正を行うだけでも見違えるように奇麗になります。そのためにPhotoshopでは、初心者向けに簡単に色のコントロールが行える機能も多く搭載されています。特にCS2のバージョンアップでは、デジタルフォトに特化した新機能も追加され、ますます便利になっています。せっかくですから知っておいて損はありませんと言う事で、Photoshop CS2を見本に、色調補正のメニューを一通り解説しました。
色補正の説明以外には午後のデジタルフォトレタッチ講義の予習として、合成処理に少し触れました。
栗山さんがどのような処理を行っているかは存じ上げてはいなかったのですが、私の実際の仕事における作業での注意事項をお話しさせていただきました。
私がもっとも重要としているのは「元画像に一切の加工をしない事」です。ごみ取りから移植作業、色補正にいたるまで、すべての作業は「レイヤー」にて処理します。そうする事でいつでも「元画像」と比較したり、クライアントから訂正が入ったときなどの即対応を可能にさせています。そして、ポイントとなるのが「レイヤーマスク」です。このマスキングの処理をどれだけ丁寧に行うかで、合成処理の違和感に違いが生じます。その作業について実践を交えながらご説明しました。
色補正機能や合成処理についても、随時皆様からご質問等を頂き、初心者のみならず途中は上級向けなどのお答えで脱線したりはしましたが、おおむね皆様の疑問点もお聞きしながら進められたのではないかと思っております。
最先端のデジタル・フォトレタッチ
文:深澤明(中部電塾運営員)|写真:小倉明子(スタジオバク)

「空気感」と「粒状感」その二つの言葉が印象に残っている
しかも強烈に
「空気感を出したいからここをグラデーションにして…」
「空気感を出すためにシャドウ側をレフでおこしたように明るくして…」
画像データのレイヤー構造を解説しながら
さりげなく使う「空気感」
「空気感」という言葉は
とても気持ち良さそうな印象を与える
と同時に実はとても不可解である
説明のしようがないからだ
無意識にうちに感じるものであり
無意識のうちに創り出そうとするものだからである
もちろんこれは私の「空気感」に関する勝手な解釈なのだが
皆さんの「空気感」に対する考えを
聞いてみたいとも思う
「粒状感は常に意識している…」
「粒状感」
フィルムを知っている世代には共通言語だが
フィルムを知らない世代には
いったい何のことやら…
ではないかと思う
「グラデーションも粒状感もない世界」
それが当たり前の世代だっているかもしれない
モノクロプリントを経験したり、
ポジフィルムをルーペで覗いたり
構成原理としての粒子を常に感じていた訳で
それがないデジタルカメラがベースの今では
「粒状感」という言葉の浸透圧が
下がって来つつある気がしてならないのだ
一部を除いて
それはそうと「粒状感」とても大事である
次に特記するとするならば
やはり「こだわり」
「こだわり」なき一流などいない
二流三流にもそれなりの「こだわり」があるはず
「仕事は口コミで広がっていった」
とは言うものの
栗山さんと一緒に仕事をした人は
その魔法のようなペンタブレットから繰り広げられる
「空気感」と「粒状感」
それに広告に必要な「ちょっとのリッチ感」
それらが「こだわり」というベースにしっかりと根付いている
それをクオリティという一言でくくるには
あまりにも簡単すぎて嫌な気さえする
つまり感動を通り越して
圧倒され続けているのではないか
プロジェクターに映し出された
息をのむようなハイクオリティな映像に
私も圧倒されつづけた
講義で使用した「タブレット」を栗山さんの事務所まで発送した
その中に海老せんべいを同封しておいた
「海老せん、大好きです」
そうメールがきた
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