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勉強会レポート

早川廣行氏|2008年版理想のデジタルフォトワークフロー-2008年1月中部電塾勉強会-

運営委員 深澤 明

午前中「優しい電塾」

2008年第一回目の中部電塾を迎えた
今年も昨年以上に活気ある定例会にしたい
そんな想いで臨んだ

午前中は「優しい電塾」

昨年までは『撮影』『印刷』『レタッチ』と三部門に分けていたが
今年から一つの大きなテーブルを囲い
全員一緒に話を進めることにした

事前に質問などのアンケートをとり
できるだけ参加される方々の疑問や質問事項を
この中部電塾という場で解決していただけたらと思う

今回初参加の方が3名いらっしゃった
有難いことだ

それぞれの質問点、疑問点を聞き出し
運営委員も含めて皆で話し合った

活気があった、とても良かったと
参加された方々が言ってくれた

それが一番嬉しいことだ

実は東京からはるばる足を運んでくれた方がいた

電塾の新会友のフォトグラファー平尾秀明氏だ

「中部に一度来たかった」
と言っていた

中部電塾の講師陣の顔ぶれや内容などに
とても興味を持たれていたようだ

早川塾長の話をじっくり聴けるのは
実は地方での電塾しかない
というのも大きな理由だったそうだ

優しい電塾でのやりとりの中で
一番印象に残ったことは
とある人からの質問だった

「最近ポスターの中の素材を撮れ!という要求がトレンドになりつつある気がするが
フォトグラファーの皆さんはこの現状をどう捉えているのか?」
というものだ

今回出席した運営委員は全員がフォトグラファーだったので
皆ドキリとした感じだったが各々お答えした

「仕方がないと思っている」
「その中にでも自分らしさを込めたいと思う」
「割り切ってやる」
などの返答が出た

するとその質問者は
「フォトグラファーって意外と聞きわけがいいんですね」
という感想を漏らした

仕事の流れや傾向はとても重要で
このような情報や意見交換も中部電塾の魅力ではある

それぞれに突っ込んだやりとりができた

「これぞ中部電塾だ!」
と言える「やさしい電塾」だった

 

午後 早川塾長 「2008年版理想のデジタルフォトワークフロー」

「健康の話は深澤くんがするな!というので…」
という早川塾長からのご挨拶ですっかり和んだムードに

内容はざっと下記の通り

昨年九州電塾、続いて東北電塾が新規に立ち上がり
いまや日本全国8ヶ所(北は北海道、南は九州まで)で開催されている

その中でも東京電塾は「自己主張」の時間が一番長い
中には5000円も払って他人の主張を聞きたくはない
という人もいるだろう

人というのは、自分を分かっていてほしいものだ
だから主張する

だからというわけではないが
一人1分でも10分でも貴重な時間を使ってほしい
というのが願いでもある

そして本題に…

2008年はRAWモードワークフロー元年である
つまり、RAWデータはRAWデータのまま運用できる環境が整ってきたといっていい

しかしながら、電塾内には、RAWワークフローなど言ってくれるな、という勢力もいる

そもそもRAWデータとはアナログデジタル変換(A/D変換)後のもの
本来のRAW(生-加工前)ではない

RAWデータも十分加工されたもの

各社のRAWデータはそれぞれに色づけされている

RAWワークフローは多bitで扱えるからメリットがある

いまのデジタルカメラはとてもキレイなので
特に知識のない人はjpgで撮影するだけで
下手にRAWデータをいじるより良いこともある

そこで出てくるのが16bit処理の重要性である
つまり非破壊編集主義だということ

Adobe Lightroomではjpgデータであっても非破壊編集主義のもと
オリジナルデータを直接補正することはない

Adobe LightroomはAdobeが作っているというメリットがある
フォトショップのメーカーだからシームレスな使い勝手が良い

Adobe Lightroomは商業フォトグラファーが使い勝手の良いように考えられたアプリケーションだ

プロジェクト毎にデータベース化したカタログを作成し
軽快な編集作業及び受け渡しが可能

アーカイブという観点から考えたとき
TIFF? JPG? PSD?
答えはDNGフォーマット!!

DNGフォーマットはパラメータをもタグとして内包する1ファイル完結型なので
間違いがない

将来に不安を残さずアーカイブ化できるのはDNGフォーマットだけ!

大手カメラメーカー二者がDNGフォーマットに対応すれば一気に広まるのだが…

アーカイブするという意義は
再度その写真ファイルを検索するときに、コンピュータ的メリットを得て検索するには
データベース化しておいた方が見つけやすい

そうでなければフォルダ単位で探すことになり、管理もたいへん

1994年頃はGB(ギガバイト)のHDDに憧れていた

いまや1TB(テラバイト)のHDDなど大容量になり
よりデータベース化が最重要になってきている

Adobe Lightroomの思想性を全うできるのは
DNGフォーマットでコピーして読み込むこと

DNGフォーマットはオリジナルRAWではないので
オリジナルRAWも取っておこう、という考え

Adobe Lightroomをブラウザ兼簡易データベースソフトとして
フロントエンドで使用して、レタッチや高度な画像処理をフォトショップでするなどの
分業体制が効率的である

途中でAdobe Photoshop CS3 extendedで作ったという「生生流転(せいせいるいてん)」という
写真ファイルを動画化したものを披露

Adobe Photoshop CS3 extendedはアニメーション、3DCG、動画が強化されている

以上が内容だ

続いて質疑応答

印象に残った回答があった

「プレゼンテーションのコツを教えてください」
という質問に対する早川塾長の答えだ

「愛と真心です」

誰もが手段を想像していただろう

でも塾長は、「相手に対して愛と真心を込めて接することが一番大事だ」
とした

参加されている誰もが納得した

プレゼンテーションはまさに見せ方や技にこだわりそうだが
そうではなくって相手の気持ちになって、愛と真心を持って臨め
ということを伝えてくれた

いつもながら早川塾長には色々教えられる

そして不思議なことに悩んでいることやどうしようかと迷ってることを
ずばりお話ししていただけることが多い

実は今回、個人的だが妻の弟の結婚式をキャンセルした

ハワイで行われる結婚式に家族全員で行く予定をしていたが
どうしても私がやらなければならない仕事があり私だけ日本に残ったのだ

仕事を取った男

そうレッテルを貼られて久しいが
塾長はそっと私の肩に手を置き、言った

「人として、行くべき道は色々ある」
仕事はまた来るかもしれない
でも妻の弟の結婚式は、一生に一度しかないんだぞ

人としてなすべきことをしなさい

そう諭されました

デジタルの師匠でありながら人生の師でもある塾長
その言葉には愛情が込められていた

以上は余談だが
心に残った言葉だったのであえて掲載した

早川廣行氏プロフィール

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