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勉強会レポート
郡司秀明氏|2008年度版カラーマネージメント講座+α-2008年2月中部電塾勉強会-
運営委員 深澤 明
午前中の優しい電塾
参加者全員での意見交換会のような形にして二度目の優しい電塾
前回は運営委員もフォトグラファーばかりだったが
渡邊氏と太田原氏も参加したため幅の広い話ができた
まず議題に上がったのが
「ウェブサイト用に画像を小さくすると派手めな印象に変わってしまう気がします」
という質問内容だった
「派手め」
という表現がしっくりきているかどうかは
質問されたご本人も正直よく分かっておられなかったかも知れないが
まずは検証してみようということになった
結局のところ、大きい画像をウェブサイトで使用する大きさに縮小する際
どのようなやり方が良いのかということを考えた
数千ピクセルある写真データをいきなり200ピクセルへ縮小すると
シャープ感が損なわれる
例えば4000ピクセルの写真データならばまずは2000ピクセルにして
1000ピクセルそして500ピクセルと段階的に縮小していく方が良いだろうという意見が出された
そのときシャープネスを確認しながら
適宜必要に応じて掛けていくと良いだろうと
そこで自然に出てきた言葉…
それって本当に差が出るの??
良い突っ込みだ
そこを検証してみようということで
渡邊氏が実例をその場でノートPCを使い作ってくれた
できたよ〜!ということで参加者全員で見てみたが〜〜
(皆でノートPCをのぞき込んでいる写真がそのときの様子)
パッと見、差がはっきりとは表れなかった
よ〜く見ればシャープ感が違うのが分かったが
実際にやってみてどうか
というのが一番面白いなという感想だった
またウェブサイトの見え方の違いが話題になり
MacとWindowsとの違い
ブラウザでの違いなど
様々な意見が飛び交った
MacとWindowsとの違いでは
画面解像度の違いが気になるのではという意見が出されたが
実際にウェブサイトを制作している立場の人からは
画面解像度の差よりもガンマの違いの方を気にしている
との意見が出された
次にモニタの件が話題になった
ずばり、ナナオの「Color Edge」は必要か
つまり経年変化や必要十分条件などをトータルで見た場合
または様々な人がモニタを見た場ときにそれらの差が認識できるかということを考えた場合に
果たして高価なナナオのColor Edgeに絶対的価値があるのかという点
参加者からは「FlexScan L997」でも十分な場合だってある
という意見も出された
つまりは高価なColor Edgeを購入するよりも
やや安価なL997を使っていくなど運用方法を工夫することだってできるという意見だった
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(参考までに)
電塾本部のBBSで本部運営委員のtatsphotoさんこと湯浅氏がモニタに関して触れているが
「自分にスキルがあり、キャリブレーションに掛ける時間をいとわないほど情熱的な人はFlexScan L997
勉強も嫌い、やりたくない、でもしっかりとしたモニタを手間無く使いたい人はColorEdge CG241W」
という意見が書かれている
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次に優しい電塾の司会進行していての反省点を一つ
つい「印刷会社の人って」とか「フォトグラファーの人って」という言い方をしてしまう
すると参加者の方から
「印刷」という職種で括っちゃダメですよ!
というご指摘をいただいた
印刷は印刷会社によってそれぞれ違いますから
ということでした
確かにそうだ
それぞれ事情も違えば背景も違う
それらを一括りに話ができるような単純な話ではないということだ
以後気をつける
そしてもう一つヒントをいただいた
実は中部電塾の模様をスナップしてレポートにアップしている
今回は私(深澤)が撮影したものが半分だが(司会進行から解き放たれて自由な身で撮っていた)
スタジオバクのアシスタント達が普段は担当している
皆がノートPCをのぞき込んでいる様子を撮ろうとしていたアシスタントくんに
「ここからこうやって撮ればいいのに」
と見本を見せた
そうしたら
「ここからこうやって、ではダメですよ
そういうときは、PCのモニタになったつもりで撮ってごらん、と言うんですよ」と
ごもっともです
いつもそういう風に教えてくださる先輩がたくさんいらっしゃいます
財産です
運営委員であることの特権かもしれません
定例会を運営しながら、実は自分自身へのものすごい勉強になっている
まさに特権だ
有難いと思う
次に初参加された印刷会社の営業の方が言われた言葉がとても印象的だった
「印刷会社の人間に皆さん色々コメントなり質問なりをしてほしい」
と言われた
印刷会社の人間は、そういった声に忠実でありたいと思っている
だから、「色管理はどうなっているのか」「PDF入稿はどうなのか」
など質問をぶつけてほしいと
最後の締めの時間での話でだったが
その印刷会社の営業としての切実な言葉に聞こえた
言葉に書くとなかなか伝わらないかもしれないが
今回も熱い2時間があっという間に過ぎた
久しぶりに参加した前野支部長も
「優しい電塾はだいぶ変わってきたな〜」
と感想を漏らしていた
郡司秀明氏「2008年度版カラーマネージメント講座+α」
まずは大連電塾の報告から
商業写真、という概念がまだあまり通じない
とのことだった
デザインという概念はなく、芸術の概念がある
つまり自分の満足の領域を越えないのだという
中国で商業写真の分野を伸ばすのは難しいとの見解だった
またアナログデータをデジタル化をするのは
いまインドがかなり伸びてきているそうだ
続いて色について
色のトラブルはCIE
つまり国際照明委員会が定めるCIE表色系がいけないと指摘された
そもそも三原色説自体に問題があるという
いまは脱三原色に取り組まれているという
つまり三原色は真実ではないかも?ということだ
その昔は四原色、五原色をとなえる研究者も多かったそうだ
アリストテレスは四原色をとなえていたなど
色の研究は昔から研究されていた
ところがそれらをCIEが三原色説で統一をしたという
それは色の表示を標準化するためだ
赤原色(R)を700nm、緑原色(G)を546.1nm、青原色(B)を435.8nmと定めたものだが
実は人間には700nmは見えてないという
ほ乳類は5種類の錐体を持っていた
それが二種類に退化し、猿だけが進化し
いま現在2.3種類ぐらいの錐体を持っていると言われている
進化の途中段階だというのだ
あまり詳しくは私自身が理解していないので書けないが
そのようなことを言っておられた
虹の色についての話題もあった
虹はレインボーセブンと言われるように7色だと言われているが
実際は5色ぐらいしか見ることができないという
地球上で一番虹の色が見るところはどこだ?
というクイズが出されたが、誰も分からなかった
答えは「チェコ」だそうだ
郡司氏は染め物屋の息子さんであり、小さいときから色を見ていた
郡司氏は三原色などまったくのウソで
RGBにイエローとブラウンを加えた五原色だろうという意見のお持ちだ
続いて「16bit、色空間はLab、TIFF形式」のデータを各印刷会社に入稿してテストされた結果の出力を持参された
「16bit、色空間はLab、TIFF形式」のデータを入稿する
ということの意味自体を理解できる印刷会社が少なかった
とのことだった
また郡司氏はRAWデータの検証や現像ソフトの検証などを数多くかつ深くされている
ニコンD3のRAWデータはラチチュードがとても広いという
おそらくアナログ処理がしっかりなされているのだろうという見解だった
アナログ処理ってなに?とここで質問してみた
アナログからデジタルへ変換される前
つまりA/D変換前に極ハイライトの部分のカーブをややねかす
という処理をしているだろうということらしい
しかしながら、いま現在のデジタルカメラの多くは
純正のRAW現像ソフトとカメラメーカーの色作りのコンセプトが合っていないのでは
と指摘された
また、ニコンのRAW現像ソフト「Capture NX」は彩度を若干上げ(+2か3)ないと
色再現域が狭いという
いまの広告制作の流れでは、レタッチャーが色を決めている
フォトグラファーは素材提供者になっているという現状を理解すべきだとの指摘も
また、液晶テレビの「SONY BRAVIA」や「SHARP AQUOS」はAdobe RGB領域を越えているので
静止画で勝負するなら意識をすべきではとのことだった
画像処理についてのワンポイントにも話が及び
シズル感を出すにはフォトショップのトーンカーブでハイライト側をねかすとシズル感が出て
逆に立てるとシズル感がなくなるということも話された
以上がざっと内容を書いてみた
正直にいえば、聞き手にある程度のスキルや知識を要する内容だった
難しいと思った方も多かったと思う
私もその一人だ
今回から司会進行を運営委員で順番に回していくことになっており
久しぶりに落ち着いた立場でセミナーを聴くことができた
必死にメモを取り、分からない用語や内容はネットで調べたりした
セミナーで一度聴いただけで頭に入るほど頭はよくないので
メモを取ることは必須だ
でもこういったこと続けていけば物事の理屈や事情、自分自身の判断基準など
徐々に形成されているのだろうと思う
「今日の内容は難しく感じた方も多かったと思うけれども
これからのビジネスで先手を打つなら今日の内容を理解して活かした人が勝ちですよ!」
と一番最後に郡司氏は付け加えた
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